繋いでみる(テキスト三基さん作)

(こうして一緒に歩いていると恋人みたいだなあ たとえば手をつなげたらもっといいんだけど…)

「ふ、フリーセルっ！」
「なんだい？」

「……っ、いや何でもない、ごめん！」

「………　(ピノクルはいつもこうだよね。まったく)」

フリーセルはピノクルと手をつなぐ

「！？！？」

「急がないと寮の門限に遅れる　(僕が気づいてやらないと駄目なんだから)」
「…！う、うん、そうだね…！　(僕の思ってることが伝わった！？偶然かな…)」

「いこうか　(嬉しそうな顔してる。やっぱり正解だね)」
「うん！　(急ぐのがもったいないや。この時間がこのまま続けばいいのに…)」
「ピノクル？」

「あ、うん。でも時間はまだ大丈夫だから…」

「じゃあ、たまには遠回りして帰ろうか」


end

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